MetriCKs 2026が日本国内でも発売されたので、早速入手した。大量のGXXタイヤと共に到着。なお、タイヤは自分用ではなく欧州方面からの頼まれもの。
欧州ETSカーペットでは基本的にいわゆる「粉系」のタイヤを使うそうで、現地で手に入らないKimihiko製やTeam Bomber製のタイヤを頼まれることも多い。向こうでもポン抜きして貼ってるようだ。
4月にイタリアで欧州選手権、2月は前哨戦があるようで、それに向けての準備のようだ。
早速箱を開けてみると、部品袋がバラバラに入っている。シャーシは裸。懐かしいアメリカンな雰囲気が漂う。
CRCはCK25やその前の時代から根強い人気があり、国内でもチームCRC Japanの活動が盛んな時期もあった。組み立てやセッティングのノウハウも積極的に発信されていたが、最近ではそのような活動は無くなってしまった。筆者も初代CRC Japanサポートメンバーとして思い入れがあるので、これまでの経験から分かる範囲で解説したいと思う。
説明書は付属せず、ダウンロードする必要がある。しかも英語で長々と文章が書いてある昔ながらのスタイル。
Bag1を開けてみると...相変わらずバッテリーサイドのスペーサーは3Dプリンター製で、しかも汚い...。この白っぽい汚れは、プリンターベッドに定着させるための糊だと思われ、水で拭き取るかお湯で洗えば綺麗になる。以前のバージョンでは薄いものが1セットしか付属していなかったが、2026モデルでは4種類も付属していた。
筆者はSRF製のCR-040(3mm厚)を使うので、これらは使用しないが、もし使用する場合は、サンドペーパーで表裏をサンディングして整えた方が良いだろう。基本的に一番分厚いもの(3.5mm厚)を使うのがお勧め。
バッテリー下のプレートも変更されており、削り込んだ部分にウェイトを仕込めるようになっている。ただ、タングステンウェイトはとても高価なので、釣具屋やゴルフショップで薄い鉛板を入手して貼ると良いだろう。筆者はこれも使わず、SRF製CR-028を使う。キット付属のカーボン製は厚みが2.5mmに対し、CR-028は2.0mmなので、バッテリー位置が下げられる。アルミなのである程度の重さもある。
初めてMetriCKsを組む方にとって一番難解なのは、ピボット部のスペーサー調整だと思う。バッテリーサイドのスペーサーの厚みにより、下写真のピボット上のスペーサーの厚みが変わる。筆者の例ではバッテリーサイドのスペーサー厚が3mm、ピボット上が1.5mmとしている。この状態でメインシャーシとバッテリープレートの下面がほぼ面一になる。
キット付属ダンパーの作動そのものは悪くなかったが、ネジ部がダンパーシリンダーと繋がっているため、オイルがネジ部から漏れてくる(アルミ製も同じらしい)ことと、樹脂による耐クラッシュ性の懸念、取り付け取り外しの繰り返しでネジ部がバカになってしまうなど、いずれにしろ長持ちしなさそうなので、使えないという判断だ。
今回よりアッパーシャーシは軽量化仕様となっている。C/Cプレート部のフライス加工もされているから、前型ででの車高の問題やキングピンがホイールに当たってしまう等の問題は発生しなくなった。
シャーシはオプションのアルミ製がまだ入荷しないので、とりあえずカーボン。カーボンで上手くセットが出せればそれに越したことはない。アルミは大きなクラッシュで曲がってしまうリスクがある。
取説ではピボットビスの固定にロックナットを使うように指示されているが、隣のイモネジと近くて作業がやりにくい。走行前に緩んでないかチェックしていればナット無しでも特に問題ない。
リア周りは左右のアクスルホルダーをつなぐCR-027を使用。その下のハイトスペーサーはカーボンのCR-019。厚みは3mmのもの。追加でCR-029の0.5mm厚を挟んでいる。これでリアタイヤが41mmのときに車高が3.5mm程度になる。タイヤ径の大きい12GTの場合はさらに1.0~1.5mmほどスペーサーを積み増す必要がある。
キットにハイトスペーサーが3種類付属するが、3Dプリント製なので左右の軸精度を考えるとちょっと使いたくない感じ。
なお、アクスルホルダーは左右一体型のもの(CRC3128)がオプションで設定されている。その場合はハイトスペーサーは左右一体でなくても良いので、シンプルな小型のものを発売予定にしている。
リア周りの構成によってモーターポッド全体の剛性が変わるので、色々と組み合わせを変えて試してみると良い。固めるとリアがどっしりとする感じ。柔らかいと良く曲がるように感じるだろう。
ナックルの組み立ては難しくない。キングピンには写真の京商15000番のグリスを多めに塗布することをお勧めする。AwesomatixやROCHEなども同じものを使っているという定番商品だから、一つ持っていると重宝する。
説明書通り、ナックル下に0.75mmのスペーサーを入れ、ナックル上は何も入れない状態で、車高はちょうど良さそうな感じ(タイヤ径40mmで車高3.5mm程度)。一度走らせるとバネがへたって車高が下がってくるはずなので、その場合はナックル上に薄いスペーサーを足していく。SRF製では厚み違いでAC-034、035、036が用意されている。
基本的にフロントのリバウンドはゼロ(但しスプリングが突っ張らない程度)をお勧めする。リアはバッテリープレート下のイモネジを調整し、0.5~1.0mmぐらいシャーシが持ち上がる程度にしておく。
サンワ製ミニサーボを取り付けたところ、サーボの位置が少々高いようだったので、サーボプレートのポスト高さを7.5mmに変更した(キット付属は9mm)。ポストが手に入らない場合は、サーボとサーボプレートの間にスペーサーを入れても良いだろう。サーボを下げた時はロールさせたときにサーボケースがロアシャーシと干渉しないことを確認しておいてほしい。
キット付属のスプリングは前型よりもソフトになっているようだ。CRC製のほか、ROCHE製、Awesomatix製も使える。
サイドスプリングは中間位置に取り付けてみた。キット付属のスプリングはサーボプレートに取り付けるための硬さになっているようで、後ろに取り付ける場合は柔らかいものに変更する必要がある。
今回はTeam Bomber製のスプリングホルダーとスプリングに変更しておいた。Team Bomberはスプリングの種類が豊富なので細かくセッティングしやすい。
ボディマウントはM3ビスに対応するために型が変更されたようで、少し根本が細くなっていた。3Dバンパーの嵌め合いが少し甘くなってしまったので、仕様変更しないといけない。
走行性能も欧米での活躍のほか、全日本でもE本選手がAメインに残っているから、Awesomatixと同等以上のポテンシャルはあると思う。オススメの一台だ。
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