2025年10月7日火曜日

202510_Genuine option parts for MetriCKs

 CRCよりアルミハウジングを採用した新しいロータリーダンパーセット(#3108)と、モーターポッド左右を繋ぐワンピースアクスルキャリア(#3128)が発売された。

いずれもどこかで見たような...


CRCはキット標準仕様のバーチカルダンパーに対し、3Dプリント製ハウジングを採用したロータリーダンパー(#3100)をすでに発売済みなので、これで3代目となる。

筆者も当初は3Dプリントでハウジングを試作したが、シリンダー部の精度が出ないことと、ネジ部がすぐになめてしまうことが分かったので、不採用とした。CRCがアルミハウジングのものを出してきたということは、やはりダメだったのだろうと想像する。

CRC3100(3Dプリント製)

アルミハウジング品の構造を見てみよう。シリンダー部はSRF製よりも太くてダンピング容量は大きいようだ。そのため左右のハウジングは専用品になり、LとRの識別がプリントされている。

シリンダーの一端は複雑な切削加工がされており、その先端に3Dプリント製と思われるアームがビスで固定される構造。オイル漏れ防止用のOリングも入るようだ。

CRC #3108

この構造では、ダンパーロッドとアームの間、さらにアームとモーターポッド側のボールエンドの間でガタが発生する可能性がある。穴の開いたアームの強度や摩耗も心配な感じ(どうしてここもアルミにしなかった?)。

Oリングはフリクションに影響するので、Awesomatix A12ユーザーも外しているケースがある。一般的なロールダンパーを見てもオイル漏れが問題になるケースはまずないので、筆者は不要と考えている。



今年2月に発売開始済みのSRF製ロータリーダンパー(CR-031)はもっとシンプルな構造となっている。アルミハウジングは左右共通で、おまけに上下も無い対称設計。当然識別マーキングも不要。これらはコストに大きく影響する。ダンパーロッドは3Dプリント製で、10万番のオイルを封入して作動を確認した上で出荷しているから、ユーザーはそのまま取り付ければ即走行可能だ。

オイルを予め封入しているのは他にも理由がある。通常、ユーザーは何らかのオイルを自分で購入して入れる必要がある。オイルはほんの少ししか使わないが、1本1000円ぐらいするので、その費用もバカにならない。封入済みの10万番でまず走ってもらって、必要に応じて好みの番手を後日購入してもらえば良いと考えた。

カーボンブレースとアームの間はサラビスを用いて、Oリングを少しだけ潰して組付けることでフリクションを最小限にしつつガタを完全に無くすことができるようにした。

SRF製ロータリーダンパーキット CR-031

CRC製のアルミロータリーダンパーはダンパー容量が大きく、かつ金属ロッドの採用によりクリアランスを緻密に設計できるので、10万番よりも柔らかいオイルで細かく調整できるのかもしれない。ただし価格は$44.99で、為替レートの影響もあるが、SRF製のおよそ1.5倍だ。


さらに、左右のベアリングホルダーを一体で構成したアクスルキャリアも発売された。価格は$29.99。標準仕様のアクスルキャリアは片側$9.99なので、合計$19.98。この程度の違いなら最初からこの一体型にしておいて欲しかった。

CRC #3128

SRFでも同様の一体化構造を昨年11月ごろに検討したが、重くなりそうなのと、加工が複雑で高価になりそうなのでやめた。代わりに左右を繋ぐアクスルストラット(CR-027)を発売した。これは左右一体化とは目的が若干異なり、アクスルからの入力(横G)でベアリングキャリアが倒れるのを防ぐためのもの。ただ、見た目も良くなるので好評ではある。

昨年検討した一体化アクスルキャリアのCAD図


SRF製CR-027 アクスルストラット

MetriCKsはオプションパーツが後から次々と登場するのでユーザーは大変だろう。

上記以外にもキット付属のアルミのアッパーシャーシはオプションのカーボンに変更、カーボンのロアシャーシはオプションのアルミに変更、ロールセンターも変更、C/Cプレートも何種類か揃えたり等々、マシンの戦闘力を上げていこうとすると、前回紹介した筆者のマシンのようにキット付属のパーツはほとんど残らない

全てのオプションパーツを組み込んだキットを発売してほしいと思うのは筆者だけだろうか。

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