EPS-Jの最終戦となるTwelve Champ大会がKARPで行われた。全日本選手権の翌週ということで、資金も精魂も尽き果てた何名かの有力選手は不参加。
とはいえ、参加人数はそこそこ多く、モディファイクラスが10名、プロストッククラス25名、12GT-Fが12名集まった。
有力選手の不参加によってAメイン入りの敷居が下がったから、これまでAメイン入りを逃してきた選手にとっては大きなチャンスとなった。
いつもの通り土曜の練習日から参加。全員でコースの設営を行い、早速走行開始。天気予報では週末の気温はそこそこ高く、雨も降るということで路面グリップが上がると期待されたが、結局大きく上がることはなかった。
カーペットの劣化が進んでいるのか、グリップレベルは毎回期待外れ。特にコントロールタイヤが指定のプロストッククラスはリアグリップの確保に苦労する選手が多数。12GT-Fも同じタイヤだが、パワーソースが17.5ターンでローパワーなのと大径タイヤのため大きな問題は無さそうだった。各クラスともリジットアクスルを諦めてデフを装着する選手も見られた。
今回もコースレイアウトは堀選手の発案。とてもテクニカルで難しかった。おまけにグリップも大して上がらないから、ノーミスで8分を走り切るのはかなり困難。
練習日の序盤は前回レポートしたCK25魔改造車で試しに走行。タイヤはF:ボンバーイエローM、R:ボンバーゴールド。ボンバーゴールドはいわゆるPラバー系のタイヤ。リアのVリンクでロールセンターを一番下にしていることもあってリアのグリップは良好で、快調に走行できた。
| CK25HTダブルアーム+Vリンク仕様 |
ある程度路面が上がった午後にも1回だけコントロールタイヤで走行させ、ベストラップは11.1秒でその時点ではトップクラスのタイムだった。これでレースに出ようかと思うくらい好調だったが、せっかくのチャンプ大会なのでSRF12 ver2のセット出しに専念することにした。MetriCKsも1回だけ走行させたが、時間が取れないので終了とした。
SRF12 ver2は毎回のことながら曲がり過ぎで、その対策に時間を費やした。最終的には何とかリアタイヤを持たせることができ、ベストラップが10.77秒で当日のトップタイムを記録。2番手は10.9秒台だったのでアドバンテージがあるようだった。
練習していると、翔太選手がプロストックのマシンを走らせていたので、明日レースに出るのかと聞いたら、本人は出ないが、S沢選手が日曜から参加するのでマシンを貸与するためにセット出しをしているとのこと。
S沢選手はEPS-Jこそ初参加だが、タミグラ・タミチャレやツーリングカーでは有名なトップレベルの選手。しかも翔太選手のセットしたAwesomatix A12で参加ということだから、いくら初参加とはいえ、とても勝てる気がしない。とはいえ、筆者にとってはレースに勝つのが目標という訳ではなく、レースはあくまでマシン開発の場である。
レースで勝つためには、操縦の腕前ももちろん必要ではあるが、マシンやボディの選定、シャーシのセッティング、モーターセットやバッテリー選定、タイヤの準備やマネジメントも必要。これらを全て自分で(あるいは仲間と協力しながら)時間を掛けてこなした上で、ご褒美としてたとえ下位メインであれ勝利あるいは入賞でもすることができれば努力が報われ、喜びがあるのだと思う。もちろんこれらを行うには自腹での投資も必要だ。
あくまで過程が重要であって、それらを全部飛ばして借り物マシンで勝利したところで筆者は嬉しくないと思う。だから、今回優勝したS沢選手が今後継続してEPS-Jに出てくれるのか、とても心配だ。老化が著しい1/12界隈、若くて才能のある選手がどんどん参加して盛り上げてほしいのだが...
閑話休題。
さて、いつもの通りモディファイクラスもダブルエントリーしているので、A12Xの6.5T仕様も練習走行を実施。比較的パワーの低い6.5Tは路面グリップが悪いKARPでは有利に働く。3.5Tを使う大半の選手がデフを装着していたうようだが、リジッドアクスルで問題無く走行できた。
練習日のベストラップは翔太選手(9.951秒)に次ぐ2番手(10.164秒)で、珍しく堀選手を上回った。トップとのタイム差もいつもほど大きくはない。堀選手はクラッシュでデフを壊してしまい、グリップ確保に苦労していたようだ。
自分のA12XはつくばでもKARPでもセッティングはほぼ同じでよく走る。ESCのブースト、ターボはコースレイアウトに合わせて調整は必要だが、シャーシはキャンバーやフロントのリバウンドを少し調整する程度で、ある意味万能セットだと思う。
A12Xキットからの変更内容は、メインシャーシをA12WC用のアルミ製にし、ロールセンターをELRCに変更、さらに、SRF製ハイマウントサイドスプリングマウントにC0.4のサイドスプリングを装着している。フロントスプリングとセンタースプリングはキットのまま。
キット付属のアルミ製のがすぐ壊れたのでキングピンやロールダンパーをスチールにし、バンパーやカーボン部品はSRF製だが、これらは性能に直接の影響は無いだろう。
このシャーシ変更とELRCの組み合わせはAwesomatix USAからUS仕様としてキット販売されているものと同じだから、選択としては間違っていないのだろう。
これまでモディファイ仕様でしか走行させていないが、プロストック仕様でも同様に良く走るのか興味があるところ。そのうち試してみたいと思う。
Awesomatixから新しい部品が出るたびに購入して逐一試したり、A12XやWCなど複数台所有している方も多いが、基本的に初代A12から基本構成が変わっていないので、何かを変えても変化代はごくわずか。色々やったけど初代の方が速かったという方もいるほどだ。言い方は悪いが、悪徳セールスに捕まって高い部品を次々と買わされているようなものだ。それだけAwesomatixというブランドに魅力があるのだろう。
全日本で優勝したのもAwesomatixでAメインで多数を占めたが、誰もセットアップシートを公開しないので、自分のを作ってみた。参考になれば幸いである。輸入代理店もモノを売るだけでなくユーザーサポートをしっかりしてほしいものだ。
長くなるので続きは次回。

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